相対音感とは

前のページでご説明した絶対音感に対して、「相対音感」というものがあります。

こちらも、語句の意味を辞書で調べてみましょう。

「ある音の高さを他の音との関係において識別する能力」(大辞泉)
「ある音を基準として、他の音高を区別判断する音感」(大辞林)

つまり、「ド」の音を最初に聴いて、次にポンと鳴らした音が何の音か正確に認識できる、という能力です。

このように相対音感は、絶対音感と似てはいますが、あくまでも音の差がどのくらいかを判別できる、ということなので、絶対的な音の判断ができるというわけではありません。

とはいえ、譜面のないところから、楽器を奏でるのが抜群に容易になるため、プレイヤーとして持っていると便利な能力ではあります。

ただ、あくまでも、基準となる音があることが前提となりますので、絶対能力と言えるか、というところに疑問符はつきます。

次のページで詳しくお話しますが、絶対音感は、幼少期の過ごし方によって身につくものですが、相対音感は、大人になってからでも身につけようと思えば、練習次第で、ある程度は問題なく身につくものです。

これらを踏まえたうえで、この2つの違いについて掘り下げていきましょう。

最後に

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