目的をどこに置くか

このような家庭環境と関係なく、全く音楽とは無縁の幼少期を過ごしながらも、しかも大して楽器演奏はできないのに、なぜか絶対音感を持っているという方は実際にいらっしゃいます。

不思議ではありますが、確率の世界ですので、これは極めてまれな例と考えます。

そもそも、音楽を何かやったり、興味を持ったりしない限り絶対音感をいくら持っていても、あまり意味がありません。

それこそ、以前に述べたデメリットばかりが強調されてしまい、かえって生活する上で重荷となってしまうかもしれません。

お子様が大人になって、演奏家や指揮者になって、その絶対音感をいかんなく発揮するというのが、一番素晴らしいストーリーですが、そこまで行くのは、雲をつかむくらい難しい作業だというのは、少し考えれば容易に察しがつくことです。

それよりもメリット面の強調として、お子様が絶対音感を使って、音楽を自在に操って楽しむことができるという方が現実的ですし、なんだか他人よりも幸せな人生が待っているような気がしませんか?

いずれにせよ、お子様に絶対音感を持たせる目的をはっきりさせる必要性はあると思います。

それによって、環境作りもアレンジメントしていくべきでしょう。

最後に

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