その「土壌」とはいったい何でしょう。
それは「環境」です。
幼少期から音楽に親しむことのできる環境作り、これが一番大事なことだと思います。
遺伝的な要素にこだわるあまり、
「ウチの家系は皆、音楽の素養がないから無理」
と諦めてしまうのは、何とももったいない話です。
お子様の音楽的資質は、環境作りにより大きく花が開きます。
環境を整えてあげることで、幼児のフレッシュな脳に新しい能力が身につくという論理は、お子様をお持ちのお母様なら容易にお分かり頂けると思います。
じゃあ、莫大なお金をかけて環境を整えればいいのか、という考え方はおそらく違います。
経済的な話をはじめるとキリがないですし、それは各ご家庭で限界があることですので、身の丈に合った範囲で十分かと思います。
それより重要なことは、例えが突飛かもしれませんが、いわゆる「庭作り」のように、土を丹念に愛でて種を植え、毎日いとおしく水をやる。
そのような感じで、「親も子も楽しく継続的に」音楽に接する環境を作ること、それこそが重要です。
そして、それがひいては、お子様が絶対音感を身につける第一歩となるのではないか、と思うのです。