絶対音感を持つメリットとして、まず挙げられるのが、「楽譜の読み方さえ覚えたら、そのあとの理解がめちゃくちゃに速い」。
そして、「音楽を自由自在に扱って楽しむことができる」です。
その他、音楽の授業で先生のピアノに合わせて歌を歌う、これが苦も無くできます。
もっとも、声の大きさは別のファクターではありますが、伴奏でどの音を弾いているか、聴いてすぐわかるわけですから、それに沿って歌うのは当然、簡単ですよね。
また、ピアノやバイオリンなど楽器の上達も速いです。
特に、バイオリンなど弦楽器は左手で押さえる位置によってピッチを可変させます。
なので、絶対音感があると迷うことなく押さえるポイントへ移動できますので、断然有利というわけです。
楽器だけではなく、ダンス・バレエなど音楽を聴いて体を動かすような運動も、曲の覚えが抜群に早くなるので、勘が良くなります。
ひいては、リズム感が他の子供と比べ飛躍的に発達することが見込まれます。
応用として、サッカーのドリブルで相手と違うタイミングで抜き去るなんてことも期待できますね。(ブラジルのロナウジーニョ選手のイメージです)
このように、絶対音感を持った子供は、音楽理解の速さから、音楽だけでなく様々な分野へ可能性が大きく広がることがわかります。
仮に、バンドを組んだとしましょう。
バンドは自分だけではなく、他の演奏者とのハーモニーが必要です。
譜面どおり演奏しているはずなのに、「なにかおかしい?」ということが多々出てくるはずです。
それって、自分の音がはずれているのか、他人の音がはずれているのか、はたまた全体のピッチがおかしいのか?
なんてことも、瞬時に分かります。
なので、そんな時にも適切な対処が取れるはずです。
ちなみに、訓練を持続していないと衰えがちな相対音感と違い、脳がフレッシュな、幼少期に一度身についた絶対音感は、別段、連続した音楽教育を受けなくても忘れたりすることはありません。
例えば、中学・高校と運動部にいても能力が衰えることは考えにくいです。
一生、絶対的な能力として、脳にインプットされるからです。
大人になってから、趣味のバンドを組んで楽しく音楽活動をしよう!なんてこともあるでしょう。
まさに、上記のようなケースなどで重宝がられること間違いなしです。
このように、絶対音感というアドバンテージによって、自分だけでなく他人とかかわってくる場合でも、
将来にわたって、楽しく音楽と接することができる、ひいては、音楽を通して楽しく人付き合いができる、ということがお分かりいただけるかと思います。