リトミックの歴史

リトミックとは、19世紀末にスイスの教育家・作曲家であった、エミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の手法です。

19世紀末と言えば、イギリスに端を発した「新教育運動」といわれる児童向け教育がヨーロッパをはじめとした各国で、活発に研究された時期です。

新教育運動とは、児童による自主的・主体的な活動をベースとして、特に芸術面での情操教育の発達を目的としたものです。

有名なところでは、作家のトルストイ、思想家のラッセル、詩人のタゴールらが、これに共鳴し自ら学校を建て教育に力を入れたことがよく知られています。

この流れを受け、ダルクローズは特に音楽面において訓練・練習といった従来の概念とは違い、「音」を使うことにより、児童の興味を生むことで、五感をフルに生かす様々な表現法を使い、音感を育むというメソッドを確立させました。

このメソッドが100年以上経った今でも、幼児の音感を育む上で非常に有益な音楽教育法として、世界各国で行われているのです。

最後に

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